膀胱炎
膀胱炎は、身体の構造上、男性よりも女性がなりやすい病気で、大腸菌などの細菌によって起こる膀胱の炎症の事です。
膀胱炎には、大きく分けて、急性膀胱炎と慢性膀胱炎があります。
急性膀胱炎
急性膀胱炎の原因のほとんどは、細菌感染によるもので、疲れがたまったり風邪をひいたりして抵抗力が落ちた時、細菌が繁殖・感染することで起こります。
症状としては、1日10回以上トイレに行きたくなるような頻尿、排尿後の痛み、尿が白く濁ったり、血尿が出たりします。また、37度前後の微熱が出ることがあります。
高熱が出た場合は、腎盂腎炎などの病気の可能性があり、入院が必要になることもあります。
治療は基本的に抗生物質や抗菌剤を使用し、1~2週間程続ければ治ります。
慢性膀胱炎
慢性膀胱炎は、初めから慢性的な症状の場合と、急性から慢性になってしまう場合があり、基礎疾患がある慢性複雑性膀胱炎や非細菌性の慢性膀胱炎もあります。
症状としては、急性膀胱炎とほとんど同じですが、比較的症状が軽く、自覚症状がない場合もあります。
治療は急性膀胱炎の場合と同様、抗生物質や抗菌剤を使用する事が多いのですが、治療期間が長期的になります。
膀胱炎が悪化してくると、残尿感や頻尿がひどくなり、トイレから出られなくなることもあります。
さらに放っておくと、腎盂腎炎や腎臓への感染が起こる場合があります。
そうなる前に、不安に思ったら早めに病院で受診しましょう。